何から確認すればよいか分からない企業さまへ
BHR対応、人権対応、ハラスメント防止、相談体制、就業規則・社内ルール、外国人雇用への対応など、企業が確認しておきたいテーマは少しずつ広がっています。
一方で、実際の現場では、
「BHR対応と言われても、何から始めればよいか分からない」
「取引先から人権対応について聞かれたときに、説明できるか不安」
「ハラスメント対策や相談窓口はあるが、運用できているか分からない」
「就業規則や社内ルールが、現在の職場環境に合っているか確認したい」
「外国人雇用や育成就労への対応についても、どこまで準備すればよいか分からない」
といった悩みも少なくありません。
BHR対応は、特別な大企業だけのテーマではありません。
日々の労務管理や職場環境整備の中にも、人権への配慮や、取引先・従業員への説明責任につながる要素があります。
このページでは、企業がまず確認しておきたいBHR対応・職場環境整備の基本的なポイントを整理します。
BHR対応・職場環境の確認とは
BHR対応・職場環境の確認とは、企業の現在の取り組み状況を、労務管理や職場環境整備の視点から整理することです。
たとえば、次のような項目を確認します。
・ハラスメント防止の取り組み
・相談窓口の設置と運用
・相談を受けた際の社内対応ルール
・就業規則や社内規程の整備状況
・取引先から人権対応について確認された場合の説明体制
・外国人労働者への説明や相談体制
・職場トラブル発生時の対応フロー
・再発防止に向けた見直しの仕組み
大切なのは、すべてを一度に完璧に整えることではありません。
まずは、現在できていること、不足している可能性があること、優先して見直した方がよいことを分けて整理することです。
このような企業さまにおすすめです
次のような場合は、一度BHR対応・職場環境の状況を確認してみることをおすすめします。
・BHR対応や人権対応について、何から確認すればよいか分からない
・取引先から人権チェックリストや確認書類が届いた
・ハラスメント防止措置や相談窓口の運用に不安がある
・就業規則や社内規程をしばらく見直していない
・従業員からの相談対応について、社内ルールを整理したい
・外国人労働者を雇用している、または今後雇用を考えている
・育成就労制度や特定技能への対応について情報を整理したい
・社内で職場環境について説明できる状態にしておきたい
・外部の専門家に相談すべきかどうかを整理したい
確認しておきたい主なポイント
1.ハラスメント防止の取り組み
ハラスメント防止は、BHR対応・職場環境整備の中でも基本となるテーマです。
会社としてハラスメントを防止する方針を示しているか、管理職や従業員に周知しているか、相談があった場合に対応できる体制があるかを確認します。
確認する主な内容は、次のとおりです。
・ハラスメント防止に関する方針があるか
・管理職や従業員への周知・研修を行っているか
・相談窓口が設けられているか
・相談後の対応フローが整理されているか
・再発防止の考え方があるか
2.相談窓口と社内対応フロー
相談窓口は、設置するだけでは十分とはいえません。
実際に相談があったときに、誰が受け付けるのか、どのように記録するのか、どの範囲で事実確認を行うのか、どのように是正や再発防止につなげるのかを整理しておく必要があります。
確認する主な内容は、次のとおりです。
・社内相談窓口、社外相談窓口の役割が整理されているか
・相談を受けた際の記録方法が決まっているか
・事実確認や調査の流れが整理されているか
・相談者保護や二次被害防止の考え方があるか
・関係者への連絡範囲や守秘の考え方が整理されているか
・是正措置や再発防止策につなげる流れがあるか
3.就業規則・社内ルールの整備状況
BHR対応や職場環境整備は、理念だけではなく、社内ルールや実際の運用とつながっていることが大切です。
就業規則、ハラスメント防止規程、相談窓口に関する案内、服務規律、懲戒規定などが、現在の職場環境に合っているかを確認します。
確認する主な内容は、次のとおりです。
・就業規則や社内規程が整備されているか
・ハラスメント防止に関する規定があるか
・相談窓口や相談対応に関するルールがあるか
・従業員に分かりやすく周知されているか
・実際の運用と規程の内容にズレがないか
4.人権チェックリスト・取引先説明への備え
取引先や親会社から、人権対応、ハラスメント対策、外国人雇用、労務管理などについて確認を求められる場面があります。
その際、単にチェック欄を埋めるだけでなく、自社の現在の取り組み状況を説明できるようにしておくことが大切です。
確認する主な内容は、次のとおりです。
・取引先から確認されそうな項目を把握しているか
・回答に必要な社内情報が整理されているか
・ハラスメント防止や相談体制について説明できるか
・就業規則や社内ルールの状況を説明できるか
・不足している取り組みについて、今後の対応方針を整理できているか
・回答内容と実際の運用にズレがないか
5.外国人雇用・育成就労への対応
外国人労働者を雇用している場合、制度上の手続きだけでなく、職場環境整備の視点も重要です。
労働条件や社内ルールを分かりやすく伝えること、困ったときに相談できる体制を整えること、ハラスメントや差別を防ぐことは、外国人労働者が安心して働くうえで欠かせません。
確認する主な内容は、次のとおりです。
・労働条件や社内ルールを分かりやすく説明しているか
・外国人労働者が困ったときに相談できる体制があるか
・言葉や文化の違いによる誤解を防ぐ配慮があるか
・ハラスメントや差別を防ぐための取り組みがあるか
・特定技能や育成就労に向けた受入れ体制を確認しているか
・新制度への対応について情報を整理しているか
6.定期的な見直しの仕組み
BHR対応・職場環境整備は、一度確認すれば終わりというものではありません。
従業員の人数、雇用形態、外国人労働者の有無、取引先からの要請、社会的な関心の高まりなどにより、確認すべき内容は変わっていきます。
確認する主な内容は、次のとおりです。
・職場環境について定期的に見直す機会があるか
・相談やトラブルがあった場合に、再発防止につなげているか
・社内ルールや規程を必要に応じて見直しているか
・取引先からの確認事項を記録・整理しているか
・外部の専門家に相談できる体制があるか
社会保険労務士に相談できること
BHR対応・職場環境の確認では、社会保険労務士が、企業の労務管理や職場環境整備の視点から、現在の状況を整理することができます。
相談できる内容の例は、次のとおりです。
・現在のBHR対応・職場環境整備の状況確認
・ハラスメント防止措置の確認
・相談窓口や社内対応フローの確認
・就業規則や社内規程の簡易確認
・人権チェックリスト対応に向けた事前整理
・外国人雇用に関する労務管理・相談体制の確認
・今後優先して見直すべき項目の整理
・必要に応じた専門家との連携
いきなり大きな制度改定やコンサルティングを行うのではなく、まずは現在の状況を見える化し、自社にとって優先度の高い課題を整理することができます。
料金の目安
対応内容や確認する資料の量、ヒアリング回数、企業規模などにより料金は異なりますが、目安は次のとおりです。
簡易確認
(55,000円(税込)〜)仮
まずは現在の状況を簡単に確認したい企業さま向けです。
主な内容:
・事前アンケート
・オンラインヒアリング
・BHR対応・職場環境の簡易チェック
・現状整理コメント
・簡易レポート
・オンライン説明
現状確認レポート
(110,000円(税込)〜)仮
社内資料も確認しながら、現在の対応状況を整理したい企業さま向けです。
主な内容:
・事前アンケート
・オンラインまたは対面ヒアリング
・BHR対応・職場環境チェック
・就業規則、ハラスメント規程、相談窓口資料等の簡易確認
・課題整理
・現状確認レポート
・今後の対応方針の整理
・オンラインまたは対面での説明
実務整理
(220,000円(税込)〜)仮
取引先対応や社内説明も見据えて、より具体的に整理したい企業さま向けです。
主な内容:
・事前アンケート
・ヒアリング
・関連資料の確認
・人権チェックリスト対応状況の整理
・ハラスメント防止、相談体制、社内ルールの確認
・優先課題の整理
・現状確認レポート
・今後の整備ステップ案
・必要に応じた社内説明用メモの作成
・結果説明ミーティング
まずは簡易チェックで確認してみませんか
BHR対応・職場環境整備は、すべてを一度に整える必要はありません。
まずは、簡易チェックを通じて、現在の取り組み状況を確認してみるのも一つの方法です。
「はい」「いいえ」「わからない」を選ぶだけで、現在の状況を簡単に整理できます。
相談できる社労士を探す
BHR対応・職場環境整備について、どこから確認すればよいか分からない場合や、自社の状況に合わせて相談したい場合は、対応できる社会保険労務士に相談することもできます。
eBHR.jpでは、BHR対応・職場環境整備に関する相談に対応可能な社会保険労務士の情報を掲載しています。
対応できる業務、対応地域、相談方法などをご確認のうえ、自社の課題に近い社労士をお探しください。
関連ページ
BHR対応・職場環境整備について、テーマ別に確認できます。
【1.BHR対応・職場環境の確認】
BHR対応、ハラスメント防止、相談窓口、就業規則・社内ルールなど、自社の現在の取り組み状況を確認するための基本テーマを整理しています。
▶︎▶︎ BHR対応・職場環境の確認
【2.人権チェックリスト・取引先説明対応】
取引先から届いた人権チェックリストや確認書類への対応について、確認ポイントを整理しています。
▶︎▶︎ 人権チェックリスト・取引先説明対応
【3.ハラスメント防止・職場環境整備】
ハラスメント防止措置、研修、相談窓口、社内規程の見直しなどについて整理しています。
▶︎▶︎ ハラスメント防止・職場環境整備
【4.相談窓口・社内対応フロー】
相談窓口の設置だけでなく、実際に相談があった場合の社内対応フローについて整理しています。
▶︎▶︎ 相談窓口・社内対応フロー
【5.外国人雇用・特定技能・育成就労への対応ポイント】
外国人労働者の受入れ、特定技能、育成就労への対応について、労務管理と職場環境整備の視点から整理しています。
▶︎▶︎ 外国人雇用・特定技能・育成就労への対応ポイント
【6.監理支援機関向け|育成就労制度における外部監査人対応ポイント】
育成就労制度における外部監査人対応について、監理支援機関向けに確認ポイントを整理しています。
▶︎▶︎ 監理支援機関向け|育成就労制度における外部監査人対応ポイント
※掲載している内容は、一般的な情報提供を目的としたものです。個別の事情に応じた判断が必要な場合は、社会保険労務士、行政書士、弁護士等の専門家にご相談ください。