ハラスメント防止研修や社内規程の見直しを考えている企業さまへ

ハラスメント防止は、BHR対応・職場環境整備の中でも、企業が取り組みやすく、かつ重要性の高いテーマです。
パワーハラスメント、セクシュアルハラスメント、妊娠・出産・育児・介護休業等に関するハラスメントなど、職場で問題となるハラスメントはさまざまです。
企業には、ハラスメントを防止するための方針を示し、相談窓口を整え、相談があった場合に適切に対応できる体制をつくることが求められます。

一方で、実際の現場では、

「ハラスメント防止研修は実施しているが、実際に効果があるのか分からない」
「相談窓口はあるが、従業員に十分周知できていない」
「管理職がどこまで注意・指導してよいか不安を感じている」
「就業規則やハラスメント防止規程が、現在の職場環境に合っているか確認したい」
「相談があったときに、どのように対応すればよいか整理できていない」

といった悩みも少なくありません。

このページでは、ハラスメント防止と職場環境整備について、企業が確認しておきたいポイントを整理します。


ハラスメント防止・職場環境整備とは

ハラスメント防止・職場環境整備とは、問題が起きた後に対応するだけではなく、ハラスメントを未然に防ぎ、従業員が安心して働ける職場環境を整えるための取り組みです。

主な取り組みとして、次のようなものがあります。

・ハラスメント防止方針の明確化
・就業規則や社内規程の整備
・管理職・従業員への研修や周知
・相談窓口の設置と案内
・相談があった場合の対応フローの整備
・相談者保護や二次被害防止の仕組み
・再発防止に向けた見直し
・職場環境を定期的に確認する仕組み

大切なのは、規程や窓口を「置いている」だけで終わらせないことです。
従業員に伝わっているか、相談があったときに対応できるか、管理職が現場で迷わず動けるかを確認しておくことが重要です。


このような企業さまにおすすめです

次のような場合は、ハラスメント防止・職場環境整備について確認してみることをおすすめします。

・ハラスメント防止研修を実施したい
・管理職向け研修を検討している
・従業員向けの周知内容を見直したい
・相談窓口を設置したが、運用に不安がある
・ハラスメント防止規程や就業規則を見直したい
・相談があった場合の対応フローを整理したい
・取引先からハラスメント防止体制について確認されている
・人権チェックリストへの回答に備えたい
・職場環境について、従業員から不満や相談が出ている
・管理職が注意・指導に不安を感じている


確認しておきたい主なポイント

1.ハラスメント防止方針を示しているか

まず、会社としてハラスメントを許さない方針を明確に示しているかを確認します。
方針があっても、従業員に伝わっていなければ、実際の防止にはつながりにくくなります。

確認する主な内容は、次のとおりです。

・ハラスメント防止に関する方針があるか
・方針を就業規則、社内規程、社内掲示、社内ポータル等で周知しているか
・ハラスメントに該当し得る行為を分かりやすく説明しているか
・管理職と一般従業員の双方に伝わる内容になっているか
・相談や通報を理由とする不利益取扱いをしないことを示しているか

方針は、形式的な文書ではなく、職場で実際に共有されることが大切です。


2.管理職・従業員への周知や研修ができているか

ハラスメント防止には、管理職と従業員の双方への周知が重要です。
特に管理職は、部下への指導、評価、注意、相談対応など、日常的にハラスメント問題と接点が生じやすい立場です。

確認する主な内容は、次のとおりです。

・管理職向け研修を実施しているか
・従業員向けに基本的な周知を行っているか
・ハラスメントの具体例を分かりやすく説明しているか
・注意・指導とハラスメントの違いを整理しているか
・相談を受けたときの初期対応を管理職に伝えているか
・研修を一度きりで終わらせず、定期的に見直しているか

研修は、単に知識を伝えるだけではなく、現場で迷いやすい場面を整理する機会にもなります。


3.相談窓口が機能しているか

相談窓口は、設置しているだけでは十分とはいえません。
従業員が相談先を知っているか、安心して相談できるか、相談を受けた側が適切に対応できるかを確認しておく必要があります。

確認する主な内容は、次のとおりです。

・相談窓口を設置しているか
・相談窓口の利用方法を従業員に案内しているか
・社内窓口と社外窓口の役割が整理されているか
・相談担当者が初期対応の方法を理解しているか
・相談内容の記録方法が決まっているか
・相談者のプライバシーや不利益取扱い防止に配慮しているか

相談窓口は、従業員にとって「本当に相談してよい場所」と感じられることが大切です。


4.相談後の対応フローが整理されているか

ハラスメント相談では、相談を受けた後の対応が重要です。
受付、記録、事実確認、関係者へのヒアリング、判断、是正措置、再発防止までの流れを、あらかじめ整理しておく必要があります。

確認する主な内容は、次のとおりです。

・相談を受けた後の対応手順があるか
・誰が対応を担当するか決まっているか
・事実確認やヒアリングの進め方が整理されているか
・相談者、行為者、関係者への配慮事項が整理されているか
・守秘義務や情報共有の範囲が決まっているか
・是正措置や再発防止策につなげる流れがあるか

対応フローがないまま相談を受けると、対応の遅れや二次被害につながるおそれがあります。


5.就業規則・社内規程が実際の運用に合っているか

ハラスメント防止の取り組みは、就業規則や社内規程との整合性も大切です。
規程に書いてあることと、実際の運用が合っていない場合、相談対応や取引先への説明が難しくなることがあります。

確認する主な内容は、次のとおりです。

・就業規則にハラスメント防止に関する定めがあるか
・服務規律や懲戒規定との整合性があるか
・ハラスメント防止規程や相談対応ルールがあるか
・相談窓口の案内内容と規程の内容が合っているか
・現在の雇用形態や働き方に対応できているか
・規程の内容が従業員に分かりやすいか

規程は作って終わりではなく、職場の実情に合わせて見直すことが大切です。


6.再発防止と職場環境の見直しにつなげているか

ハラスメント防止では、個別の問題への対応だけでなく、再発防止と職場環境の見直しが重要です。
問題が起きた背景には、職場のコミュニケーション、管理職のマネジメント、業務量、評価、相談しにくい雰囲気などが関係している場合もあります。

確認する主な内容は、次のとおりです。

・問題が起きた後に再発防止策を検討しているか
・管理職へのフォローや再研修を行っているか
・相談内容を職場環境の改善につなげているか
・同じような問題が繰り返されていないか確認しているか
・職場環境について定期的に見直す機会があるか
・必要に応じて外部の専門家に相談できる体制があるか

ハラスメント防止は、問題対応だけでなく、働きやすい職場づくりにもつながります。


社会保険労務士に相談できること

ハラスメント防止・職場環境整備では、社会保険労務士が、労務管理や職場環境整備の視点から、現状確認や仕組みづくりを支援できます。
相談できる内容の例は、次のとおりです。

・ハラスメント防止体制の現状確認
・管理職向け研修、従業員向け研修の実施
・ハラスメント防止方針の整理
・就業規則、ハラスメント防止規程の確認
・相談窓口の設置・運用に関する確認
・相談対応フローの整理
・社内周知文、相談窓口案内文の作成
・再発防止策の検討
・人権チェックリストへの回答に向けた整理
・必要に応じた弁護士等との連携

ハラスメント防止は、法律上必要な対応であると同時に、従業員が安心して働ける職場環境を整えるための重要な取り組みです。


料金の目安

対応内容、企業規模、研修の有無、確認する資料の量、ヒアリング回数などにより料金は異なりますが、目安は次のとおりです。

簡易確認

(55,000円(税込)〜)仮

ハラスメント防止体制や職場環境整備について、まず現在の状況を確認したい企業さま向けです。

主な内容:

・事前アンケート
・オンラインヒアリング
・ハラスメント防止体制の簡易確認
・相談窓口、社内規程、研修状況の確認
・現状整理コメント
・オンライン説明


体制整備サポート

(110,000円(税込)〜)仮

ハラスメント防止体制や相談窓口の運用について、社内資料も確認しながら整理したい企業さま向けです。

主な内容:

・事前アンケート
・オンラインまたは対面ヒアリング
・就業規則、ハラスメント防止規程、相談窓口資料等の簡易確認
・相談対応フローの整理
・社内周知内容の確認
・見直しポイントの整理
・簡易レポート
・オンラインまたは対面での説明


研修・実務整備

(220,000円(税込)〜)仮

ハラスメント防止研修や相談体制の整備を含めて、より具体的に対応したい企業さま向けです。

主な内容:

・事前アンケート
・ヒアリング
・関連資料の確認
・管理職向けまたは従業員向け研修
・相談窓口案内文の作成
・相談対応フローの整理
・再発防止に向けた見直しポイントの整理
・必要に応じた社内説明用メモの作成
・結果説明ミーティング


ハラスメント防止は、BHR対応の入口にもなります

BHR対応というと、少し大きなテーマに感じられるかもしれません。
しかし、職場の中で人権への配慮を考えるうえで、ハラスメント防止はとても身近な入口です。
従業員が安心して働ける環境を整えること、相談しやすい仕組みをつくること、問題が起きたときに適切に対応することは、BHR対応や職場環境整備の基本になります。
ハラスメント防止をきっかけに、自社の職場環境を見直していくことが大切です。


まずは簡易チェックで確認してみませんか

ハラスメント防止や職場環境整備について、現在の取り組み状況を簡単に確認してみることもできます。
「はい」「いいえ」「わからない」を選ぶだけで、現在の状況を整理できます。

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相談できる社労士を探す

ハラスメント防止や職場環境整備について、自社だけで判断するのが難しい場合は、対応できる社会保険労務士に相談することもできます。
eBHR.jpでは、BHR対応・職場環境整備に関する相談に対応可能な社会保険労務士の情報を掲載しています。
対応できる業務、対応地域、相談方法などをご確認のうえ、自社の課題に近い社労士をお探しください。

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